私がドラグをガチガチにしない理由

ドラグは魚をキャッチするために非常に重要なシステムです。

今回は釣果報告の記事ではなく、私がなぜドラグをガチガチにしないかを紹介します。

そもそもドラグとは?

詳しくは以下の記事を参照ください(笑)

基本的な考え方はここに書いてあります。とりあえず強い引きにあった時に『どこも破綻しないように』ラインが出ていくようにすることが重要なのです。

『どこも破綻しないように』とは?

魚がかかった時、『バレるポイント』はいくつあるでしょうか?

言い方を変えれば、『切れたり壊れたりするポイント』はいくつあるでしょうか?

つまり『ウィークポイント』、『弱点』となるポイントが壊れないようにドラグを調整することがバラさないことに繋がります。

どこが『ウィークポイント』なの?

これを一つ一つ見ていきます。

①人自体

これはもはやディズニーのショートアニメの世界です(笑)人ごと海に持っていかれるパターンです。日本ではまずないと思います。

いや、マグロやカジキなら冗談ではないかもしれません。あ、サメもあるな。

でも、体が持っていかれるくらいならドラグを緩めるか、ロッドから手を離しましょう。命に関わります。

②グリップ

今度は手が離れてしまうパターンです。これもほとんどないでしょう。やはり超大物ターゲットの場合に限られます。

③ロッド

ロッドが折れる。これもほぼありませんが、このあたりから少し現実的です。

個人的にはロッドが折れてしまうほどのタックルの強度バランスはアンバランスだと思っています。

つまりこの場合、ライン自体やドラグが強すぎるということになります。タックルのうちロッドが一番安価なら問題ありませんが、ルアーやラインよりロッドが安いなんてことはほぼありませんので、コスパで言えばラインが切れてくれたほうが助かります。

④ライン

これもあまり多くない『ウィークポイント』です。ここでは単純に『ラインが切れる』ことを意味しています。

ラインには必ず強度の表示があります。ガチガチに締めるにしても太さや耐久を勘案しながらドラグを設定する必要があります。それを超えた時には切れてしまいますが、最も多いのはラインが傷んでいる箇所から切れてしまうことです。ドラグ以前にメンテナンス不足と言えます。

⑤連結部(結び目)

これが一番多い『ウィークポイント』です。

1.メインライン + リーダー

2.リーダー + スナップ

3.スナップ + ルアー

上記などが主だった連結部です。これらはどうしても強度が弱くなるため、ここが切れたり、壊れないようにここを基準にドラグを設定する人が多いですね。

また、結び方が十分でないために『ほどけてしまう』なんてこともあります。

⑥フック

次はフックです。これが意外と忘れがちな『ウィークポイント』です。

特に多くのプラッキングゲームで使用されるトリプルフックはシングルフックと比べかなり弱いです。トリプルフックの強度も考慮してドラグを設定することが必要です。連結部が強く結べるようになった中級者以降に多いバラし方だと思います。

いかがでしょうか?これらが主な『ウィークポイント』です!



ん?

お気づきだろうか、、、。

もう1箇所あることを、、、。

そうです。

⑦フッキングポイント

ここが今回最も重要な『ウィークポイント』です。

『魚の強度不足』です。いわゆる『身切れ』です。

どんなにタックルの強度が高くても柔らかいところにフッキングした際にパワーファイトをしたら魚の肉を引きちぎってバラしてしまいます。

これはテレビの影響が大きいかと思いますが、力いっぱいフッキングしたり、何度も何度もフッキングしたりする映像がありますが、大の大人がフルパワーでフッキングしたら、たいていの場合、身切れします。

身切れなんて稀なのでは?

そもそも『身切れ』は稀なことで、想定しておく必要はないのではないか?

確かに、頻度だけ見れば多くはないかも知れません。ただ、それだけではない事情があるのです。

口以外のところにかかってしまうことを『スレ掛かり』と呼びますが、一般的にスレ掛かりをした場合、ファイト時の魚のパワーは格段に上がります。

その理由は、スレ掛かりだと魚の頭が常に逃げる方向に向いているため、常にフルパワーの泳力を発揮できるからです。

それと身切れが何の関係があるのかと思いますよね?

スレ掛かりかどうかを釣り人が判別することは非常に困難です。むしろ「デカい!」と勘違いしてしまいます。すると、なおのこと釣り人はパワーファイトをやりがちになるのです。

結果、口から外れてかろうじてお腹や頭にスレ掛かりしている場合、強引に引っ張ることで身切れを起こしてバラすことになり「逃した魚は、大きい」状態になるのです。

ここで大事なのは『大きい!と思った魚に限ってバラしてしまう』ということなのです

そんな魚の姿すら見れないことは非常にストレスですよね(笑)

ここに私がドラグをガチガチにしない理由があります。

私がドラグをガチガチにしない理由

つまり私の場合、

魚の身切れをしないようにドラグを設定しています。

これは特に青物やシーバスで多いのですが、口にフッキングしたハズのフックがファイトの流れの中で、お腹や頭のあたりにかかってしまい、そこがメインのフッキングポイントとなることがあります。これらの釣りでは、トリプルフックを多用していることも特徴です。

このような場合、タックルの準備が万全であればあるほど、このフッキングポイントが一番の『ウィークポイント』となるのです。

このように、身切れをしないようドラグ設定をすることでフックも伸ばされることなく、ラインブレイクすることもなく、多くのファイトをものにすることができるのです!

私の場合はドラグ音好きというのもありますが(笑)

ドラグをガチガチにするのはどんな時?

ではドラグをガチガチにする必要はないのでしょうか?

そんなことは決してありません。

1.根に潜られる可能性が高い時

2.そもそも相手のパワーが規格外であることがわかっている時

3.口にフッキングすることが確実である時

4.シングルフックを使用している時

5.ファイトの時間を短くしたい時

6.単純にパワーファイトを楽しみたい時

主に以上のようなシチュエーションの時にはドラグをガチガチに締めることがあると思います。

釣りの楽しみ方は様々です!特にパワーファイトを楽しみたいアングラーは多いのではないでしょうか?

終わりに

今回は『私の』ドラグ設定について紹介しましたが、釣りの楽しみ方によって設定は様々です。

ぜひ色んな釣りで、沢山釣りに行って自分のドラグ設定を見つけてみてください。

僕のオススメはステラです(笑)

この記事を書いた人
釣りメンぱぱ

浜名湖系釣りブロガー
埼玉県出身。愛知県在住30代サラリーマン。幼児期のニジマス釣りで釣りにハマり、現在ではチニング、メバリング、アジング、サーフ、シーバス、トラウトなどおかっぱりのルアーを中心に日々奮闘中。

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